2024.04.19
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咀嚼が食後のインスリン分泌を促すってホント?
「野菜(キャベツ)を『咀嚼して食べるとき』と『咀嚼せずに食べるとき』の食後における代謝への影響を調べたところ、噛むことで食後の血糖値を下げるホルモンであるインスリンがしっかりと分泌されることを確認した」と発表したのは、早稲田大学スポーツ科学学術院らの研究グループです。ご存じのように、食事を摂ると血糖値は上昇します。健康な人は、血糖値を下げるはたらきをするインスリンが分泌され、体内に糖質を取り込むため血糖値は下がります。一方、食後のインスリン分泌が少ない場合や、働きが不十分だと、血糖値が高いままの状態である「食後高血糖」を引き起こすということです。当然ながら、食後の血糖値が高い状態が続けば糖尿病予備群の可能性があり、さらに動脈硬化の危険因子となるため注意が必要なのです。残念ながら、最近はやわらかい食品が好まれる傾向にあり、意識して「噛む」ことが求められているというわけです。本研究グループは、日常生活の中で「ゆっくりとよく噛んで食べる」ことを実践することで、食事の摂取量や体重にも影響があるか否かについても調査していきたいと述べています。
野菜を「噛む」ことが血糖値変動のメカニズムに影響 – 早稲田大学 研究活動 (waseda.jp)