港区立高輪いきいきプラザ

2024.04.12

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過剰負担環境って何?

心理学では「過剰負荷環境」という言葉がありますが、情報が多すぎて処理しきれないような状況のことを指すとか。確かに、街に出れば車の騒音、人ごみの喧騒、アナウンス。加えて、スマホによる情報過多など、あらゆる種類の情報に囲まれていると言っても過言ではありません。中でも、東京のような大都会は「過剰負荷環境」の“トップクラス”なのです。アメリカの社会心理学者ミルグラムによれば、過剰負荷に順応しようとする退避症候群の人々の反応には、次のような特徴があるそうです。①情報はできるだけ短時間で処理。②他人との接触は必要最低限 ③重要ではない情報は無視 ④責任は人任せで関わることを拒否。さて、ここで重要なことは、「過剰負荷環境」の中で無関心である前に、自ら過剰な情報を主体的に見直すこと。わずらわしさからすこしでも解放されるために過剰な情報の中に飛び込むのではなく、一歩引いて冷静に判断する余裕のようなものがあればよいのでは。目に入るものや音や匂いや誘いの全ては「世界」であっても自分の世界ではないという心の持ち方が求められているのではないでしょうか?生きることの貪欲さもときには必要かもしれませんが、ささやかな気持ちに満足する「小さな幸せ」も悪くないのでは?

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