港区立高輪いきいきプラザ

2024.04.12

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赤身肉から小型浮魚類(イワシ類、サバ類等)へ

2050年までに赤身肉を、環境にも健康にも良い小型浮魚類(イワシ類、サバ類等)に代替した場合、世界的に急増している4つの非感染性疾患(心筋梗塞をはじめとする虚血性心疾患、脳卒中、糖尿病、大腸がん)予防への影響を定量的に評価したのは、国立環境研究所、産業技術総合研究所、サンシャイン・コースト大学による国際共同研究チームです。その結果、「非感染性疾患による世界の死亡者数が50万人から75万人減少し、さらにこれら4つの疾患によって失われる健康年数が800万年から1,500万年(一人につき約16年から20年)減少する可能性があることがわかった」と報じています。本研究では、「アジアの内陸国やアフリカなど魚の摂取量が少なく、疾病を患っている者が多い国々に小型浮魚類をより多く割り当てることで、世界の非感染性疾患負担を大きく軽減できることが示された」ということです。ともあれ、一日当たり28gの魚の摂取が望ましいとされていますが、どのような魚をどれだけ摂取すれば良いかは明らかにされていません。それは今後の課題の一つですが、本研究が示した結果は、健康への影響解明の一助となることが期待されると結んでいます。

イワシ・サバ類等の摂取量の増加で非感染性疾患による死者数減少の可能性|2024年度|国立環境研究所 (nies.go.jp)

 

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