2024.04.03
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間質性肺炎って何?
間質性肺炎の年間死者数が2021年は2万人を超え、22年には日本人の死因の11位にまでなったとか。予後が悪い病気で、高齢化に伴い患者数が増加傾向になる、と4月2日付東京新聞が報じていました。同記事によると、肺炎は肺炎球菌などが肺に入り炎症が起こりますが、間質性肺炎は、肺の乾漆部分が炎症などで「線維化」したり、組織が厚くなる病気だそうです。原因はさまざまで、抗がん剤、膠原病などその原因によってさまざまな種類に分類されるようです。この病気、実は医師の間でもあまり知られていないのが大きな課題。せき、息切れだけで言い当てるのは至難の業だとか。ともあれ、乾いた咳が続く場合や、坂道や階段を上る際に息切れするという方はすぐに専門医に診てもらうことをお勧めします。現在では、間質性肺炎の治療法は格段の進歩を遂げているようです。タイプによって治療法も違うとか。膠原病が原因であれば、ステロイド治療というように。特に厄介なのは、特発性肺繊維症。もちろん、この病気も今日では優れた薬が開発されて、たとえ線維化は完治できなくても進行を抑える効果は高いということです。決してあきらめて自暴自棄にならずに、専門医の治療に専念すれば、延命も可能だという話です。