港区立高輪いきいきプラザ

2023.11.17

  • ニュース

認知症と軽度認知障害の違いは?

アルツハイマー病の原因とされるタンパク質「アミロイドβ」は、実は発症する20年前から脳への蓄積が始まっていると言われていますが、「最近物忘れが多くなった」と感じる程度であれば、それはまだ軽度認知障害(MCI)の段階かもしれません。なぜなら、その主な症状は「物忘れ」だからであると、時事メディカルの記事に教えられました。ここで注意しておきたいことは、記憶力以外の注意力、思考力、そして言語力に異常がないため、加齢による物忘れと区別がつきにくいということです。同記事によると、軽度認知障害を放置すると、一年以内に5~15%が認知症へと進む可能性のある、まさにグレーゾーンなのだそうです。ただ、早期に対処すれば、ある程度の改善に期待できるようです。検査には様々な認知機能検査がありますが、MRIによる画像検査も有効だとか。ただ、早期に対処すれば改善できると書きましたが、実際には「承認された治療薬」はないとのこと。医療機関によって改善策は異なりますが、「大人数でのゲーム」「全身運動で筋肉刺激」など改善方法は様々です。日常的には趣味の時間を持つこと、できるだけ友人や知人と会話すること、積極的なコミュニケーションを図ることが良いようです。因みに、日本老年精神医学会のHPに受診できる診療科の情報が掲載されていますので、ご参照ください。

http://www.rounen.org/

 http://184.73.219.23/rounen/a_sennmonni/r-A.htm

 <高輪いきいきプラザについて>

高輪いきいきプラザでは、毎朝、「いきプラ体操」を行っています。わずか30分ですが、毎日続けていると、知らず知らずのうちに足腰が鍛えられ、血行が良くなりストレス解消にも役立つのです。そんな老若男女を問わず簡単にできる体操、笑ったり話したりして出来る軽い運動が、実は「認知症予防」に大いに役立っているという話です。今までは、息が軽く弾み、ややキツイと感じる程度の中強度での運動が推奨されてきましたが、高齢者や体力のない人にとっては難しいという問題がありました。ところが、最近の研究では、息がほとんど弾まない、運動をしていても楽だと感じる程度の低強度での運動にも効果があることが証明されたのです。当館が毎日行っている「いきプラ体操」は、まさにこの「軽運動」に相当します。認知症予防のためにも、ぜひお気軽にご参加ください。

 

 

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