2024.03.29
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心疾患とチョコレート
3月29日付の日刊ゲンダイヘルスケアに執筆されている、順天堂大学医学部心臓血管外科教授天野篤氏の記事によると、「チョコレート」には心臓や血管に有益な効果があるそうです。その理由は、カカオポリフェノール(カテキンやエピカテキンなど)なのだとか。ご存じのように、カカオポリフェノールには、「抗炎症作用や活性酸素の働きを抑える抗酸化作用があり、血管内皮機能を改善させ、血液が固まりやすくなることを防ぐ働きがある」というのです。ただ、食べ過ぎには要注意。市販のチョコレートには、砂糖と脂肪が多く含まれていて高カロリー。肥満や高血糖のリスクが高まれば心臓にとっては逆効果です。1日の推奨摂取量は板チョコ3~5片が目安なのだとか。加えて、チョコレートには血圧を低下させる効果があるようで、高血圧対策にもなると述べています。長期的に見れば、心血管疾患の抑制につながるのではないでしょうか。天野先生もご指摘されているように、「高血圧は心臓にトラブルを引き起こす代表的なリスク因子」であるからです。最後に、チョコレートを選ぶ際に気を付けたいのは、「カカオを多く含む『ダーク』や『ビター』といったチョコレート」がよろしいとのこと。日本チョコレート・ココア協会では、ミルク(乳製品)が入らないカカオが40~60%のものとしているようです。