2024.03.29
- ニュース
立体CTって何?
患者があおむけに寝た状態でベッドが装置の中に水平方向に入り撮影されるのが従来のCT検査ですが、一方「立体CT」は2017年に「世界初となる臨床第1号機が同大学病院に導入され、今年5月に藤田医科大学病院(愛知県豊明市)、11月には慶応大学病院予防医療センター(東京都港区)にも設置されると報じたのは時事メディカルの3月27日付の記事です。同記事によると、そのまま引用させていただくと「立位CTは装置が垂直方向に移動して撮影する。患者は靴を履いたまま装置中央に立ち、棒状の補助具が背中を支える。椅子に座って撮影することもできる」そうです。この「立体CT」、従来型と違いメリットも多いようです。 「靴を脱いでベッドに横になる必要がなく、入退室に要する時間も通常の約半分になり、総検査時間が短くなります。患者さんは楽に感じるようで、次回の検査も大部分の人が立位CTを希望されます」と、この装置の開発を主導した放射線科学教室の陣崎雅弘教授は語っています。加えて、「腰椎すべり症など、立位で症状や異常所見が現れる病気の原因の特定に役立つ」とも述べています。さらに、立位で体重がかかる膝関節の異常を早期に検出でき、「体幹や大腿の筋肉量や骨盤底筋の緩みの経年観察を行い、体幹、足、骨盤底、どの筋肉が衰えているかを明確にすることで、個々に応じた運動療法も指示できる」そうです。因みに、腹囲だってメジャーを使う必要はなく、立位CTで正確に測ることができるそうですよ。
時事メディカル
機能性疾患も早期発見~「立位CT」に幅広い有用性(慶応義塾大学 陣崎雅弘教授)~|医療ニュース トピックス|時事メディカル|時事通信の医療ニュースサイト (jiji.com)