2024.03.29
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ローズ精油で有機農法システムの開発
「ローズ精油がトマトの葉の防御遺伝子の発現量を増加させ、害虫抵抗性を向上させることを明らかにした」と発表したのは、東京理科大学 先進工学部生命システム工学科らの研究グループです。実験では、「ローズ精油で土壌を処理すると、害虫による食害が54.5%にまで減少することが実証された」そうです。ローズ精油は、トマト害虫の捕食性天敵を誘引する効果も持つことが示唆されているそうです。植物の病害抵抗性につながる植物免疫活性化剤(バイオスティミュラント)や新たな有機農法システムの開発への貢献が期待されると本研究グループは述べています。そして、本研究成果をさらに発展させることにより、環境にやさしく農薬に過度に依存しない有機栽培システムの実現が可能になると結んでいます。