2024.03.20
- ニュース
歯周病と全身の病気
口内細菌は口の中のいたるところで生息していますが、その数は約700種、4000億個以上とも言われています。ただ、そのほとんどは常在菌ですが、中には虫歯菌や歯周病菌といった悪玉菌も生息していますから注意が必要です。なぜなら、歯茎が炎症を起こすと、悪玉菌は血管を通って全身に散らばり、さまざまな病気を引き起こすからです。腸に入れば、腸内環境を悪化させるというように。加えて、糖尿病があると歯周病が悪化し、重度の歯周病があると糖尿病が悪化するというように、双方向に悪影響を及ぼすのです。また、動脈硬化に歯周病が関係していることも分かっています。実際、動脈硬化を起こした血管の内壁から歯周病が見つかったという事例があります。さらに肺炎なども同様です。このように、歯周病が全身の様々な病気に関わっていることが今日では明らかにされています。さて、その対策ですが、まずは、口腔内の環境を整えること。その為には日々の口腔ケアが不可欠です。勿論、歯ブラシで歯の表面や、フロスで歯間を掃除するだけでは不十分で、悪い菌は除去できません。そこで重要なのが、洗口液や液体歯磨きなどのマウスウォッシュ。口の隅々に行きわたり、悪玉菌を殺菌します。従って、毎日のセルフケアは、歯ブラシ、フロス、マウスウォッシュの3本立てが重要。特に、就寝前はきめ細かくケアしてください。もし、夜中にトイレで目が覚めるようなことがあれば、その時は洗口液で軽く口の中を濯ぐとより効果的です。ぜひ実践してみてください。