港区立高輪いきいきプラザ

2024.03.15

  • ニュース

VR ゴーグルを⽤いた認知症検査

アルツハイマー病の発症前に脳の異常を検出する事が可能になれば、との考えに基づき、藤⽥医科⼤学脳神経内科学らの研究グループは、最初期病変が起こる「嗅内野」に注⽬し、その機能の⼀つであるグリッド細胞の活動をVR ゴーグルを⽤いて経路統合能のエラー距離として測定する⽅法を開発したと発表しました。(因みに、嗅内野は脳の側頭葉内側にあり、視覚、聴覚、体性感覚を受容し、それらの情報を統合し海⾺や⼤脳⽪質へ送っているとのことです)。「経路統合能」とは、⾃分の移動した距離や⽅向を記憶し、出発地点や⽬的地点へ戻る能⼒のことです。で、この能⼒は、脳の側頭葉内側にある「嗅内野」という部位が担っているそうです。被験者は、VRゴーグルで⾒える仮想空間で三⾓形の経路を歩き、その後にスタート地点へ戻るように指⽰されます。このとき、被験者が歩いた距離や⽅向を正確に判断できるかどうかを評価したというのです。経路統合能の異常は、アルツハイマー病の最初の兆候であり、超早期の脳の状態を知ることが可能になるのです。本研究グループは、「今回の研究は治療のみならず、予防にも役⽴つ可能性がある」と期待を寄せています。

アルツハイマー病の発症前に 脳の異常を検出する新たな⽅法を開発 | 藤田医科大学 - Fujita Health University (fujita-hu.ac.jp)

一覧へ戻る

カテゴリ
年月で絞り込む