2024.03.15
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認知症と軽運動
認知症予防に運動が効果的であることは周知の事実ですが、その運動の有効性について研究結果として発表したのは、流通経済大学スポーツ健康科学部の研究グループです。15日付時事メディカルに掲載されていました。その記事によると、「高齢者が散歩程度の運動を10分間行うだけで、安静時より直後の記憶力が向上した」というのです。しかも低強度の運動で十分だとか。具体的には、「健康な高齢者21人に散歩程度の低強度運動を10分間行ってもらい、直後の記憶力を調べたところ、10分間の安静時に比べ、記憶力が明らかに上がる結果が得られた」と述べています。加えて、低強度運動時の瞳孔径の変化を調べたところ、「安静時に比べ瞳孔径が拡大し、拡大の程度が大きいほど記憶力向上の効果が高いことが分かった」ということです。今後は、「短時間の低強度運動を習慣的に行うことが記憶などの認知機能に及ぼす効果や、そのメカニズムを研究する」予定だそうで、「瞳孔径を指標とした運動プログラムの開発も進めたい」と結んでいます。