2024.03.15
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高齢者とセルフモニタリング
「要支援高齢者を対象に、加速度計を用いたセルフモニタリング介入が歩数、座位行動、軽強度活動といった身体活動を改善することを明らかにした」と発表したのは、神戸大学大学院保健学研究科の研究グループです。今まで加速度計を用いたセルフモニタリング介入が要支援高齢者の身体活動および健康関連QOLに与える影響については明らかにされていませんでした。今回の研究では、「歩数と座位行動といった身体活動のためのセルフモニタリングが、1日の歩数、軽強度活動、座位行動を改善する」ということが分かったそうです。移動能力や活動性が低下している要支援高齢者において、歩数促進は理解しやすく、それほど高い身体機能を必要としない行動です。従って、要支援高齢者にとって、加速度計を用いたセルフモニタリング介入は歩数、座位行動、軽強度活動を改善する可能性が示唆されたと述べています。本研究グループは、「今後セルフモニタリング介入が要支援高齢者の介護予防方略に組み込まれることで、要支援から要介護に移行する高齢者が減少することが期待されます」と結んでいます。