2024.03.15
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食感と顔の表情
食べるときの顔の表情からどんな気持ちで食べているのかその人の心の動きを解析しようと、埼玉大学大学院理工学研究科の研究グループは民間企業の森永製菓の協力を得て、「チョコモナカジャンボ」を食べている時の顔表情をAI解析し、感情を推定しました。その結果、「パリパリッ」のチョコモナカジャンボの喫食中はポジティブな感情になっている可能性が示唆されたと発表しました。加えて、モナカの食感がパリパリのチョコモナカジャンボと、水分量を調整しモナカの食感がしなしなしているチョコモナカジャンボを食べている時の顔表情をAIモデルにより解析し、食感の違いがもたらす感情への影響を検証したそうです。その結果、パリパリタイプの方が顔表情は、しなしなタイプの顔表情と比較して、「目元や口元の動きからポジティブな感情になっていること」が分かったそうです。とはいっても、予測精度に関しては、「非常に高い精度で感情推定が可能な被験者がいる一方で、顔表情にクセがある、または顔表情の変化が少ない実験参加者においては予測精度が低い傾向があった」とも述べています。本研究グループの綿貫教授は、「喫食中の顔表情からポジティブ感情やネガティブ感情を推定できる可能性を知見とすることができたことは非常に興味深いことです」と結んでいます。
喫食中の顔表情からの感情推定(大学院理工学研究科 綿貫啓一教授 共同研究)「パリパリッのチョコモナカジャンボはポジティブ感情をもたらす可能性!」 (saitama-u.ac.jp)