2024.03.11
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「ゆっくり滑り」って何ですか?
最近、「ゆっくり滑り」という言葉をよく聞くようになりました。これは、数日、数か月かけてゆっくりと断層が滑ってずれ動く地震のことだと教えてくれたのは、東京大学地震研究所の加藤愛太郎教授です。3月10日付東京新聞に掲載された記事の中で語っています。東日本大震災の約1カ月前から、小さな地震が少しづつ震源に向かって南下していったのだと説明しています。地震は、小さい規模ほど多く起こるという法則があるそうです。先生曰く、小さい地震が観測できれば、何百倍も規模の大きな地震が「見えてくる」と論じます。とは言っても、地震の予測は大変難しいのも事実。近年、地震観測網は整備されつつありますが、今までの常識を超える現象が起きる可能性は否定できないというわけです。先生の言葉を引用すれば、まさに、「地震学は本当のフロンティア」なのですね。いつ起きるかわからない大きな地震。いざという時のために、万全の備えを忘れないようにしましょう!