2024.03.08
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1分間に2回の心拍数?
大海を悠然と泳ぐアカウミガメ。そのウミガメでは「世界で2例目となる、海を潜水している時のウミガメの心拍数測定を行い、その結果、爬虫類で報告された心拍数の中では、これまでで最も深い場所まで潜水している時の記録を得た」と発表したのは、東京大学大学院農学生命科学研究科及び大気海洋研究所らの研究グループです。その調査で、「アカウミガメが潜水をすると心拍数が急激に低下していたこと、特に140mより深く潜水したときの心拍数は1分間に2回まで低下していたことが明らかに」と述べています。実は、アカウミガメは潜水能力の高い海生爬虫類ですが、海面で呼吸するときには1分間に約21回である心拍数が、潜水すると急激に低下。1分間に約13回となること、そして、140 mより深く潜ったときは1分間に2回まで低下することを突き止めたというのです。つまり、アカウミガメは、深く潜るほど心拍数はより低くなることを明らかにしたと述べています。今回の研究結果を受けて、「肺呼吸動物が海で生きていくための仕組みの理解につながる」と本研究グループは結んでいます。