港区立高輪いきいきプラザ

2024.03.08

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新たなアニサキス殺虫方法の開発

「冷凍・加熱以外でアニサキスを殺虫する方法として、パルスパワーを用いた新たな方法を開発した」と発表したのは、熊本大学産業ナノマテリアル研究所の研究グループ。「瞬間的に大電流を流すことにより刺身の品質を保ったままアニサキスの殺虫を可能にする条件を明らかにした」と述べています。ご存じのように、生きたアニサキスの入っている刺身を食べてしまうと、アニサキスが胃の壁面に侵入して激しい痛みを伴う食中毒を引き起こします。その対処法として、マイナス20℃で24時間以上冷凍すればアニサキスは死滅しますが、それでは魚身の鮮度が落ちてしまいます。今回、本研究グループは「パルスパワー技術によって瞬間的に大電流を流すことにより魚身の内部にいるアニサキスを殺虫することに成功した」そうです。また、特許出願済みだとか。実際、本技術を1,000匹のアニサキスを仕込んだアジフィーレ群へ用いたところ、全てのアニサキスを殺虫できたというのです。しかも、魚の刺身としての品質を保ったままの殺虫処理が可能となり、冷凍に代わる殺虫方法として有用であると結んでいます。早く実用化するといいですね。

パルスパワーを用いた新しいアニサキス殺虫方法を開発 ―アニサキス食中毒リスクのない刺身― | 熊本大学 (kumamoto-u.ac.jp)

 

 

 

 

 

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