港区立高輪いきいきプラザ

2024.03.06

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「健康なひきこもり」と「病的ひきこもり」

ひきこもり、には「健康なひきこもり」と「病的ひきこもり」があると訴えるのは、九州大学医学研究院の研究グループです。コロナ禍の中で、「健康なひきこもり」の存在が明らかになった一方で、「病的ひきこもり」と区別できる指標が求められているというのです。あるオンライン調査によると、物理的にひきこもりはじめて3ヶ月未満の「病的ひきこもり」の人がゲーム障害になりやすいとか。ともあれ、この二つのひきこもりを評価するためのツールHiDEHikikomori Diagnostic Evaluation[構造化面接法および自記式スクリーニング票]によって 「病的ひきこもり」の早期発見・早期支援を実現することで、うつ病やゲーム障害など精神疾患の予防に繋がることが期待されると述べています。因みに、本研究では「病的ひきこもり」の必要条件を「社会的回避または社会的孤立の状態であり、大前提として自宅にとどまり、物理的に孤立している状況」かつ「こうした物理的ひきこもり状況に対して本人が苦悩しているか、機能障害があるか、あるいは、家族・周囲が苦悩していること」としたと説明しています。今回のHiDEを用いた調査結果は、「ポストコロナ時代の新しい生活様式におけるひきこもり対策の難しさを示唆しており、新しい価値観に基づく抜本的なひきこもり支援体制の整備が求められる」と結んでいます。

 

病的ひきこもりと健康なひきこもりを区別する評価法(HiDE)開発 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY) (kyushu-u.ac.jp)

 

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