2024.03.06
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運動神経と性差
運動神経に男女の性差はあるのでしょうか。筋組織量や筋血流量といった筋肉に着目した調査・検査は報告されていますが,運動神経活動に関しては報告が少なく,性差に関する情報が不足したため、金沢大学理工研究域フロンティア工学系らの研究グループは、運動神経活動を計測可能な「高密度表面筋電図法」(表面電極を用いて,広範囲に筋活動を計測する手法)を用いて,運動神経の活動を数値化し,性差や非対称(利き手と非利き手の活動の違い)について解析したそうです。 その結果,分かったことは「女性は男性と比較して運動神経活動が過剰であること」を確認しました。加えて、「男性は利き手と比較して非利き手において運動神経活動が過剰である一方で,女性は利き手と非利き手の運動神経活動には差がないこと」を明らかにしたと述べています。 本研究グループは、これらの知見によって、将来,性別に応じた運動方法への応用,病気やケガの発症頻度などの解明へ応用されることが期待できると結んでいます。
20240220.pdf (kanazawa-u.ac.jp)