2024.02.16
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どんぐり生産量の予測モデルとは?
クマによる被害が過去最高だといわれています。クマは基本的に冬眠しますが、冬眠しないクマが増えているのは、食糧不足が原因の一つだとか。そこで、食料としてどんぐりに依存しているクマなどの動物のために「どんぐり生産量の予測モデルを開発」したと発表したのは、北海道大学大学院農学研究院らの研究グループです。この研究では、「森林炭素循環モデルに対し、どんぐりに必要となる炭水化物の蓄積量計算を新たに追加し、また、それを利用してどんぐりが作られるための条件(花芽形成・種子成熟・花粉生産・気象等)の探索を行った」そうです。それにより、「北海道大学北方生物圏フィールド科学センター雨龍研究林において、約40年間に渡って実測されたミズナラのどんぐり生産量の年々変化を再現することに成功した」と述べています。本研究グループは、「今回開発したシミュレーションモデルは、数年おきに豊作になるどんぐり生産量を正確に予測する第一歩となり、将来的にはどんぐりに食料を依存しているクマ・イノシシ・ネズミなどの動物の個体数の予測にも応用できる」と結んでいます。
どんぐり生産量の予測モデルの開発に成功 ~食料にしている野生動物の個体数予測につながる~|2023年度|国立環境研究所 (nies.go.jp)