2024.01.16

  • お食事

*【イベント食】1/16健幸御膳・疲れにくい体に彩り御膳 【鉄分についての情報あり!】~献立編~*

こんばんは!

16日は「健幸御膳」として、食べると健康で幸せになるようなお食事を提供いたしました。

厨房職員が年間を通して同一テーマで企画している、オリジナルのイベント食です。

1月のテーマは「体の調子を整える」「鉄分」です。

鉄は血液中に含まれるヘモグロビンの材料となるミネラルです。ヘモグロビンは主に酸素を運搬する役割を担っています。

体内の鉄が不足すると、ヘモグロビンを順調につくることができず、酸素の運搬や老廃物である二酸化炭素の回収が滞ってしまいます。すると全身の組織が酸欠状態になったり、二酸化炭素がたまったりします。

具体的には…

・疲れ、だるさ

・肩こり

・動悸や息切れ

・めまい、頭痛

などが起こってしまいます。

その他にも、美容に関わってきます。

・顔色が青白くなる

・シミが増える(肌への酸素供給量が減って肌の新陳代謝が低下し、シミができやすくなる)

・ハリがなくなりシワが増える

・髪の毛が細くなったり、抜け毛が増えたりする

鉄はコラーゲンの合成にも必要な栄養素です。

月経や痔で出血があったり、ダイエットによる偏食や、加工食品を多く摂取している(添加物のリン酸カルシウムは鉄の吸収を妨げる性質がある)と鉄不足に陥りやすいです。

鉄分には大きく2種類があります。肉や魚の赤身に多く含まれる「ヘム鉄」と、野菜や穀類、豆腐、海藻類などに多く含まれる「非ヘム鉄」です。

動物性のヘム鉄は人体への吸収率が10~30%と高いことが特徴です。 多く含まれる食材:レバー、牛もも肉、赤貝、かつお、まぐろ

非ヘム鉄の吸収率は5%以下と低いですが、ビタミンC、クエン酸、たんぱく質などと一緒に摂取すると吸収率が上がります。 多く含まれる食材:レンズ豆、小豆、枝豆、納豆、厚揚げ、小松菜、ほうれん草、サラダ菜、ひじき

☆貧血ってどんなもの?

貧血と聞くと「血が足りない」と思う方が多いですが、正しくは「血液中のヘモグロビンが減っている」状態です。ヘモグロビンは酸素とくっつき、全身へ酸素を送り届ける役割を持っています。その為、ヘモグロビンが減少すると、めまい・動悸・息切れなどの症状が現れます。

貧血と大きく関係する鉄は、人間が体内で合成できない栄養素なので、鉄を補給する為には、食べ物やサプリメントなどで摂取するしか方法がありません。

貧血の原因である鉄不足を補う食事と、吸収を良くするビタミンCやたんぱく質をしっかり摂りましょう!

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~献立~

鶏とごぼうの卵とじ丼
生揚と茄子のジンジャーソテー
切り干し大根のソムタム風サラダ
黒ゴマプリン
すまし汁

↑こちらは常食です。

鶏ごぼうの卵とじは、だし汁の味がを効かせつつ塩味は薄めの味付なので、鶏肉の旨味がしっかりと感じられる一品です。

「ソムタム」とは、ラオスやタイで食べられているサラダです。ソムは酸っぱい、タムは突くという意味です。シャキシャキとした食感、辛味・甘味・酸味などが入り混じった複雑な味わいで、いつもと異なる特別感がありました!味は言葉で表現するのが難しいのですが、とても美味しかったです。今回は、ナンプラーや干しエビの旨味を効かせて味付いたしました。

↑こちらはあら刻みです。

↑こちらは極刻みです。

↑こちらはペーストです。

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次回もお楽しみに!

管理栄養士

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